・出身地/年齢/ご職業を教えて下さい。
東京都中央区築地出身。51歳です。善了寺住職をしてます。
デイサービス「還る家」ともに代表NPO法人カフェ・デラ・テラ理事です。
善了寺:http://zenryouji.jp/
NPO法人カフェ・デラ・テラ:https://www.cafedelaterra.org/
・戸塚に感じる魅力や面白さは何でしょうか?
歴史の深さと人情そして道の文化の可能性を感じてます。
・戸塚のオススメの場所or最近ハマっている飲食店など教えてください。
明治学院大学。とても素敵な先生方がたくさんおられて、学生たちも年代ごとに面白いです。
酒と料理 戸塚駅横研究所:https://www.instagram.com/sakelab_totsuka/
戸塚はしごや:https://www.facebook.com/hashigoya8458/
本当にお世話になりました。素敵なお店です。戸塚になくてはならないです。
最近特にすごいのは、きじま本陣およびうお三昧:https://kijimagroup.co.jp/reason/about
SDGsの推進をここまで食の分野で実現している方が戸塚にいるのは本当に素晴らしい事だと思います。
善了寺
写真=浅野豪
・NPO法人カフェ・デラ・テラでの活動を教えて下さい!
地域でのつながりを大切にしている場所かと思いますが今後、より繋がりを増やしていくためにどんな活動を行っていく予定ですか?
オンラインコミュニティー(ヨガクラスのオンライン化等)の充実とシネマ企画など小さな街のファシリテーターでありたいです。
お寺は昔から地域のコミュニティの場だった事がこの活動の根源にあるのかと思いますが、いつ頃からこのような活動を志していたのでしょうか?
お寺は、すべてのいのちを平等に慈しみ、苦悩を人ごとにしないみほとけをよりどころとして、生きている者と死者がともに出遇い直していく場所です。生きている者だけの場所ではありません。ですから、カフェも死者と共にある空間であることに意味があります。この世に死者と切り離された空間があるのでしょうか。むしろ、私たちが思い込んでいるだけなのではありませんか?目に見えないものにどのように接していけばいいのか日頃から、学びお互いに育ちあう場所がお寺の役割です。ですから、どんなイベントやっていてもいつも死者を忘れません。そして、その学びが暮らしに生きることに意味があるのです。ですから、歴史の深い戸塚の街は本当に魅力的です。この東海道を誰が通ったのだろうと想像するだけでワクワクしますよね。
善了寺はいつ頃からある寺院でしょうか? 戸塚の地について伝わっている逸話などはございますか?
善了寺は、鎌倉時代に浄土真宗になりましたが、その前は、真言宗の寺院でした。戸塚の地に来て約四〇〇年以上になります。明治時代になって、自由民権運動の演説会が境内地であったそうです。
・上記の活動を行う上で、大切にしている想いを教えて下さい。
お寺は常に、仏さまをよりどころに、生きている者と亡くなった方々が共に活動している場所です。特に最近は、生きている者だけでこの世があたかもあり立っているかのように捉えがちです。東海道を大切にしながら道の文化の街として、戸塚を捉え直していく。時代を共にする※「市民としての「死民」」の思いを粗末しないのが、お寺の活動で大切にしていることです。※石牟礼道子さんが『苦海浄土』で「わが死民」というコトバを使っておおられます。そこからのインスピレーションです。
・好きな映画作品を1作品教えてください!
「サティシュ・クマールの今、ここにある未来」
https://www.youtube.com/watch?v=ueOh7ioXrX8
この作品の一言一言がカフェ・デラ・テラの活動の原点になっています。
・その作品を見て感動した体験を教えてください!
この作品に特別映像 http://www.chadeau.com/20042701 をご視聴ください。
築地本願寺で撮影しているのですが、そのときに頂いたコトバが「すべてのお寺は平和のためにある」でした。このコトバに出会えた事が本当にうれしかったです。今の活動を支えてくれているコトバです。
・映画から受けた感動やインスピレーションによって自身の活動に影響を与えていることなど教えてください。
コロナ禍にあって、インスピレーションを頂いた中で考えた事を下記で綴っています。 http://www.chadeau.com/20042401
お寺の存在意義を考えながら東海道を大切にしながら道の文化の街として、戸塚を捉え直していく。インタビューをさせて頂きながら、私もお寺の役割を改めて考え直すきっかけにもなりました。シネマトトツカも小さな街のハブとなれるよう様々なコミュニティと繋がりながら継続しながら活動していきたいと思います。成田さま、ありがとうございました!
ライター:夏井祐矢